あなたのSpotify履歴が語ること — Powerdrillによる分析

Shein

2025/07/08

あなたのSpotify履歴が語ること
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はじめに

特定の曲がなぜスキップされるのか、週末のプレイリストがなぜ普段と違って響くのか、疑問に思ったことはありませんか?Powerdrillを使って150,000以上のSpotifyリスニングセッションを分析することで、私たちが音楽をどのように体験しているかについて、魅力的な洞察を明らかにしました。どのプラットフォームが優勢なのか、トラックの再生開始理由がスキップにどう影響するのか、そしてリスニング習慣が週を通してどう変化するのかが明らかになります。私達のストリーミング行動は、私たちが考えている以上に多くのことを語っているのです。

このデータはKaggleからダウンロードできます。データセットからさらに詳しく調査したい場合は、Powerdrillをお試しください。

主要な洞察: 質問と回答

履歴全体の1日あたりの総再生時間(ms_played)のトレンドはどうなっているか?

line chart of the daily trend

2013年7月から2023年9月にかけての1日あたりの総再生時間(ms_played)は、0ms(アクティビティなし)から最大48,567,751msまでの著しい変動を示し、1日あたり平均約708万msでした。主要な期間としては、2013年から2017年にかけての比較的低いアクティビティ(例:2013年7月8日は6,611,67ms、2017年2月9日頃には739,308msに落ち込み)、2017年後半から2021年半ばにかけてのピークを伴うアクティビティの増加(2019年3月31日には17,269,98msのピークを含む)、そして2021年半ばから2023年にかけての持続的な高い変動性(過去最高の1日あたりの再生時間48,567,751msを記録)が挙げられます。

結論と洞察

  • 進化するエンゲージメントパターン: データは、ユーザーエンゲージメントパターンが進化していることを示しています。初期の頃は比較的低く散発的なリスニングでしたが、2017年後半以降は1日のリスニング活動とピークリスニングセッションの規模が全体的に増加しています。

  • 断続的な利用: 履歴全体を通して「ms_played」が非常に低い、あるいはゼロである日が頻繁に発生していることは、ユーザーのリスニング習慣が、毎日一貫して高いというよりも、しばしば断続的であることを示唆しています。

  • 重要なピークイベント: 非常に高い「ms_played」値(約5,000万ミリ秒に達する)を示す日がいくつか存在することは、特定のイベントやルーティンの変更に対応している可能性のある、集中的または長時間のリスニング期間を浮き彫りにしています。

総再生時間で上位10位のアーティストは誰か?

chart of top 10 artist by total ms_played

総再生時間(ms_played)と総リスニング時間におけるシェアで上位10位のアーティストは以下の通りです。

  1. The Beatles: 2,114,2 ms再生 (6.29%)

  2. The Killers: 1,809,565,51 ms再生 (5.51%)

  3. John Mayer: 725,214,443 ms再生 (3.77%)

  4. Bob Dylan: 569,456,396 ms再生 (2.96%)

  5. Paul McCartney: 357,354,370 ms再生 (1.85%)

  6. Howard Shore: 348,930,675 ms再生 (1.81%)

  7. The Strokes: 315,804,419 ms再生 (1.64%)

  8. The Rolling Stones: 301,791 ms再生 (1.56%)

  9. Pink Floyd: 260,531,842 ms再生 (1.35%)

  10. Led Zeppelin: 188,882 ms再生 (1.19%)。これらを合わせると、総リスニング時間の大部分を占めます。

結論と洞察

  • リスニングの集中: 上位10アーティストは、総リスニング時間のかなりの部分を占めています。上位2アーティストであるThe BeatlesとThe Killersだけで、総「ms_played」の11.8%以上を占めており、彼らの絶大な人気を浮き彫りにしています。

  • 多様なジャンル/時代: リストには、さまざまな時代やジャンル(例:The BeatlesやLed Zeppelinのようなクラシックロック、Bob Dylanのようなフォーク、The KillersやJohn Mayerのような現代ロック、映画音楽作曲家のHoward Shore)のアーティストが含まれており、リスナーの好みが広範な音楽的嗜好を持っていることを示しています。

  • 長期的なエンゲージメント: これらのアーティストの高い「ms_played」は、単なるカジュアルな関与ではなく、継続的かつ反復的なリスニングを示唆しています。

reason_startとスキップされたステータスの間に相関関係はあるか?

Chaer of skip rate by reson_start

明確な相関関係があります。reason_startごとのスキップ率は以下の通りです。

  1. popup: 1.0 (100%)

  2. unknown: ~0.57 (57%)

  3. appload: ~0.15 (15%)

  4. trackerror: 0.125 (12.5%)

  5. clickrow: ~0.09 (9%)

  6. fwdbtn: ~0.08 (8%)

  7. backbtn: ~0.07 (7%)

  8. remote: ~0.05 (5%)

  9. playbtn: ~0.05 (5%)

  10. trackdone: ~0.02 (2%)

  11. autoplay, endplay, nextbtn: 0.0 (0%)

結論と洞察

  • 強い相関関係: 「reason_start」と「skipped」ステータスの間には明確な相関関係があります。スキップ率は、トラックがどのように開始されたかによって大きく異なります。

  • スキップされる傾向が最も高い: 「popup」によって開始された再生は、スキップされる可能性が最も高く(スキップ率100%)、次いで「unknown」(スキップ率57%)です。これは、ユーザーが予期せず、または明確な意図なしに(例:ポップアップ)開始されたトラック、あるいは明確に定義されていない理由で開始されたトラックをスキップする可能性が高いことを示唆しています。

  • スキップされる傾向が最も低い: 対照的に、「autoplay」、「endplay」、および「nextbtn」によって開始された再生はスキップ率が0%であり、これらの状況下で開始されたトラックをユーザーがスキップすることは、めったにないか、まったくないことを示しています。これは、これらの再生開始がより意図的または望ましいものであることを示唆している可能性があります。

  • 実行可能な洞察: これらの異なるスキップ率を理解することは、ユーザーエクスペリエンスの最適化に役立ちます。例えば、「popup」によって開始された再生が常にスキップされる理由を調査することは、ポップアップの処理方法や表示されるコンテンツの改善につながる可能性があります。同様に、「unknown」理由の高いスキップ率は、これらの再生を分類し、ユーザー行動を理解するために、さらなる調査が必要であることを示しています。

総再生時間で上位10曲は何か?

Chart of top 10 songs by total play time

総再生時間(ミリ秒)による上位10曲

  1. Ode To The Mets: この曲は総再生時間が最も長く、67,431,580ミリ秒に達します。

  2. The Return of the King (feat. Sir James Galway, Viggo Mortensen and Renee Fleming): 総再生時間64,401,661ミリ秒で第2位です。

  3. The Fellowship Reunited (feat. Sir James Galway, Viggo Mortensen and Renée Fleming): この曲は第3位で、総再生時間は44,756,730ミリ秒です。

  4. 19 Dias y 500 Noches - En Directo: 総再生時間42,914,042ミリ秒で第4位です。

  5. In the Blood: この曲の総再生時間は38,427,087ミリ秒です。

  6. Claudia's Theme - Version Eight: 37,120,900ミリ秒で、6番目に再生された曲です。

  7. Dying Breed: この曲は36,182,653ミリ秒の再生時間を蓄積しました。

  8. The Breaking of the Fellowship (feat. "In Dreams"): 35,990,898ミリ秒で第8位です。

  9. All These Things That I've Done: この曲の総再生時間は35,754,915ミリ秒です。

  10. Caution: リストの10番目の曲で、総再生時間は35,619,945ミリ秒です。

結論と洞察

  • 再生時間によるトップソング: 分析により、総再生時間に基づいて上位10曲が特定され、最も聴かれたトラックの明確なランキングが提供されます。

  • 再生時間の顕著な格差: 上位2曲とその他の上位10曲の間には総再生時間に大きな差があり、「Ode To The Mets」と「The Return of the King」に対する強い好み、またはより高い頻度でのリスニングを示しています。

  • 一貫したランキング: 詳細なデータと視覚的な表現の両方で、上位10曲それぞれについて同じランキングと総再生時間が一貫して示されています。

平日と週末の1時間あたりの平均再生時間(ms_played)のパターンはどうなっているか?

average hour for weekdays versus weekends

平日のリスニングパターン

  • 午前中の落ち込み(早朝): 平均「ms_played」は早朝(午前0時から午前7時)は比較的低く、午前6時頃(101,896.80ms)が最低点です。

  • 午前中/昼間の増加: 早朝から徐々に増加し、午前10時頃(145,561.75ms)に顕著な上昇が見られます。

  • 午後のピーク: 午後から夕方にかけてリスニング活動が著しくピークに達し、特に午後3時(153,252.85ms)から午後7時(157,193.10ms)の間です。平日の平均「ms_played」の最高値は午後7時(157,193.10ms)に発生します。

  • 夜間の減少: 夕方のピーク後、平均「ms_played」は夜遅くまで(午後8時以降)急激に減少し、深夜までには低いレベルに達します。

週末のリスニングパターン

  • 早朝の変動: 週末のリスニングは、ごく早朝(午前0時から午前2時)は平日よりも低く始まり、午前2時(100,027.04ms)が最低点です。

  • 午前中/昼間の急増: 平日とは異なり、週末は午前遅くから午後早くにかけてリスニングが大幅に急増します。平均「ms_played」は午前3時(130,844.07ms)から急激に増加し、正午(179,251.57ms)と午後1時(170,839.53ms)頃に劇的にピークに達します。週末全体で最高の平均「ms_played」は正午(179,251.57ms)に発生します。

  • 午後/夕方の減少: 正午のピーク後、週末のリスニングは午後から夕方にかけて全体的に減少しますが、平日の朝と比較すると依然として比較的高水準を維持しています。

  • 深夜の回復: 夜遅く(午後10時から深夜にかけて)は、それまでの時間帯と比較して「ms_played」がわずかに増加しますが、正午のピークレベルには達しません。

結論と洞察

  • ピークリスニング時間の違い: 平日は午後/夕方(午後3時~午後7時)に平均「ms_played」の明確なピークが見られ、これは仕事後/学校後の時間帯に対応していると考えられます。一方、週末は正午(正午~午後1時)頃にリスニング活動が最も活発になり、これらの時間帯に趣味で音楽を聴くことが多いことを示唆しています。

  • 週末の昼間の優勢: 全ての時間帯と曜日タイプの中で最高の平均「ms_played」は、週末の正午(179,251.57ms)に発生しており、ユーザーが週末の正午頃に著しく長いリスニングセッションを行っていることを示しています。

  • 早朝の傾向: ごく早朝(午前0時~午前7時)は、一般的に平日のリスニングが週末よりも高水準で始まりますが、週末のリスニングは午前3時までに平日をすぐに上回り、午前遅くまでより高いレベルを維持します。

  • 特定の時間帯における逆相関: パターンが逆転する期間があります。例えば、早朝(午前0時~午前2時)は平日の方が平均「ms_played」が高いのに対し、週末は低いです。逆に、正午(正午~午後1時)は、週末が平日よりも著しく高い「ms_played」を示します。

  • 一貫した夕方の減少: 平日と週末の両方で、夕方以降(午後7時以降)に平均「ms_played」が全体的に減少する傾向が見られますが、平日ではピーク後により顕著な減少が見られます。

平均「ms_played」が最も長く、「skipped」率が最も低い上位10の「track_name」と「artist_name」の組み合わせを特定する。

上位10トラックとアーティストの組み合わせ

  1. Mike Oldfieldによる「Tubular Bells - Pt. II」: このトラックは平均再生時間1,397,146.0ミリ秒で、スキップ率0.0と最も高い平均再生時間を示します。

  2. Bombay Bicycle Clubによる「Terrapin Station」: 平均再生時間969,852.0ミリ秒、スキップ率0.0で2位にランクインしています。

  3. Dave Matthews Bandによる「#41 - Live at Wrigley Field, Chicago, IL - September 2010」: 平均再生時間967,386.0ミリ秒、スキップ率0.0です。

  4. Mike Oldfieldによる「Tubular Bells - Pt. I」: Mike Oldfieldの別のトラックで、平均再生時間840,382.5ミリ秒、スキップ率0.0です。

  5. The Beatlesによる「The Long One - Comprising of ‘You Never Give Me Your Money’, ’Sun King’/’Mean Mr Mustard’, ‘Her Majesty’, ‘Polythene Pam’/’She Came In Through The Bathroom Window’, ’Golden Slumbers’/ ’Carry That Weight’, ’The End’」: 平均再生時間773,678.0ミリ秒、スキップ率0.0を特徴とします。

  6. Kanye Westによる「Last Call」: 平均再生時間760,973.0ミリ秒、スキップ率0.0を記録しました。

  7. 「Symphony No. 41 in C Major, K. 551 "Jupiter"」: 平均再生時間687,173.0ミリ秒、スキップ率0.0を示します。

  8. Elton Johnによる「Funeral For A Friend / Love Lies Bleeding - Remastered 2014」: 平均再生時間666,562.0ミリ秒、スキップ率0.0です。

  9. Cory Weedsによる「We Three」: 平均再生時間661,773.0ミリ秒、スキップ率0.0です。

  10. Kendrick Lamarによる「Mortal Man」: リストの10番目のトラックで、平均再生時間659,733.0ミリ秒、スキップ率0.0です。

結論と洞察

  • 長い再生時間の優勢: 上位10の「track_name」と「artist_name」の組み合わせは、主に非常に長い平均「ms_played」が特徴であり、約660,000ミリ秒(11分)から約140万ミリ秒(23分)に及びます。これは、ユーザーがこれらの特定のトラックを全時間聴く傾向があることを示唆しています。

  • スキップ率ゼロ: 特定された上位10トラックはすべて0.0の「skipped_rate」を示しています。これは、これらのトラックが一度再生されると、決してスキップされないことを示しており、リスナー間での高いエンゲージメントまたは完了率を裏付けています。

  • 多様なジャンルとアーティスト: リストには、クラシック(Wolfgang Amadeus Mozart)やロック(The Beatles, Elton John, Dave Matthews Band)から、エレクトロニック/プログレッシブ(Mike Oldfield)やヒップホップ(Kanye West, Kendrick Lamar)まで、多様なアーティストとジャンルが含まれており、長くスキップされない再生は単一の音楽スタイルに限定されないことを示唆しています。

  • トラック長のインパクト: これらのトラックの高い平均「ms_played」値は、それらが複数パートの楽曲、ライブ録音、あるいは拡張されたアルバムトラックのような、より長い楽曲である可能性が高いことを示唆しており、これらは完全に聴かれた場合に自然と高い平均再生時間に貢献します。

結論

Powerdrillによる私たちの分析は、Spotifyユーザー行動の明確な傾向を明らかにしました。これは、アイコン的なアーティストへの強いロイヤリティ、「reason_start」とスキップの関連性、そして平日と週末のリスニングの違いといったものです。これらの洞察は、プラットフォームの最適化、レコメンデーションのパーソナライズ、そしてユーザーの意図の理解の価値を強調しています。このデータを活用することで、ストリーミングサービスは、リスナーの多様な習慣や好みに合わせて、より良い体験を提供できるようになります。