QS世界大学ランキング2025年度最新発表
Joy
2025/05/30
はじめに
大学選びにおいて、ランキングは教育の質や研究力、国際性といった重要な指標を知る上で大いに役立ちます。本記事では、世界2673校の大学データセットをもとに、どの国が上位に位置しやすいのか、ランキングに影響する主な要素、地域ごとの大学の規模や教員体制、国際的な広がりの違いなどを詳しく解説します。
データセットについて
今回の分析で使用したのは、World University Rankingsのデータセットです。世界中の大学2673校を対象にしており、「教育の質」「研究実績」「論文被引用数」「産業収入」「国際性」「学生とスタッフの比率」「学生属性」など多岐にわたる指標を網羅。これにより、各地域・各国の高等教育の実力や特徴が総合的に把握できます。
AI分析ツール「Powerdrill」について
分析には、AIを活用したデータ分析プラットフォームPowerdrillを使用しています。Powerdrillは複雑なデータも直感的な操作で素早く分析できるツールで、データの傾向把握や洞察を手軽かつ楽しく行えるのが魅力です。
世界の上位大学が多い国は?
伝統的な高等教育の蓄積がある国が、やはり多くの上位校を有しています。
アメリカ:175校
日本:169校
イギリス:163校
インド:124校
ロシア:108校

これらの数字は、各国の大学教育・研究への投資規模や、国際連携の深さを反映しています。
ランキングに最も影響する指標とは?
上位にランクインする大学を目指すには、どの指標を重視すべきなのでしょうか。相関分析の結果、特に影響が大きいのは以下の通りです。
研究スコア:相関係数0.95で最も強い影響
教育スコア:相関係数0.89
被引用数(0.43)、国際性(0.26)、**産業収入(0.23)**も寄与

世界ランキングでは、教育と研究の質が最重要視されることが分かります。
国際的な学生の比率が高い国は?
大学の国際的な魅力や開かれた姿勢は、留学生の割合にも表れます。平均留学生比率が高い国上位は次の通りです。
タークス・カイコス諸島:86%
ルクセンブルク:74.5%
バーレーン:74%
セネガル:69%
北キプロス:58%

英語プログラムが充実し、ビザ制度が柔軟な小国・地域が目立ちます。
学生数が最も多い大学は?
特定の大学は非常に大規模な学生数を誇ります。特に人口の多い国や、遠隔(通信)教育を提供する大学などに多い傾向です。
トリブバン大学(ネパール):482,541人
パヤメ・ノール大学(イラン):428,888人
アズハル大学(エジプト):269,733人
UNAD(コロンビア):226,124人
ダッカ大学(バングラデシュ):216,258人

これらの大学は国内外に広く教育の機会を提供しています。
学生とスタッフの比率が最も良い大学は?
学生1人あたりのスタッフ数が多いほど、きめ細やかな教育・サポートが期待できます。主な上位校は下記の通りです。
ブライトン&サセックス医科大学:0.3
クタイシ大学:0.4
総合研究大学院大学(SOKENDAI、日本):0.5
聖マリアンナ医科大学:0.8
オレゴン健康科学大学:0.9

医科系や大学院大学が多く、専門的少人数教育が特徴です。
総合スコアが最も高い地域は?
国別の平均総合スコアを見ると、教育政策や高等教育投資の成果が色濃く現れます。
シンガポール:86.15
アメリカ:75.22
香港:73.24
フランス:71.32
中国:71.21

シンガポールの戦略的な高等教育投資と研究への注力が際立っています。
最も国際性が高い地域は?
「国際性」指標(教員・学生・研究の国際性)は、グローバルなネットワークの強さに直結します。
香港:国際性96.45、留学生比率41.67%
シンガポール:92.20、25.50%
スイス:90.35、34.14%
多言語環境と国際競争力の高い教育プログラムが評価の背景です。
学術研究・被引用数が高いのはどこ?
先進的な研究や、高く評価される論文を多く輩出する地域も明らかです。
シンガポール:研究スコア87.45、被引用数94.95
香港:55.22、91.62
オーストラリア:被引用数83.92
シンガポールは両指標で世界をリードし、国際的なイノベーション拠点としての実力を示しています。
おわりに
世界の大学は、研究力やランキングだけでなく、学生へのサポートや国際性など、多様な観点で個性を発揮しています。各地域や大学の特徴を知ることで、これからの高等教育の動向や、進学・政策・教育分野の判断にも役立つはずです。
実際にこのデータセットを触ってみたい方や、大規模データを簡単に扱いたい場合は、Powerdrill をぜひお試しください。データをアップロードし、自然な日本語や英語で質問するだけで、数秒で洞察が得られます。