過去1か月のBTC・ETH価格変動の要因とトレンド|Powerdrill Bloom活用事例
Joy
2025/09/04
導入
長年クリプト市場を追い続けてきましたが、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の価格変動を理解するのは常に難題でした。チャート、オンチェーンデータ、ニュースヘッドライン、マクロ経済レポートなど情報は散在し、それらを手作業でつなぎ合わせるのはまるで影を追うような作業でした。
しかし、Powerdrill Bloom を使い始めてから状況は一変しました。スプレッドシートや無数のタブに埋もれることなく、データをBloomに読み込ませるだけで、AI駆動の探索的分析が最も意味のあるトレンドを浮き彫りにしてくれます。ここ1か月、BTCとETHを追跡する中で、Bloomは「何が動いたか」だけでなく「なぜ動いたのか」まで明らかにしてくれました。
分析の準備
Bloomを使う前は、異なるソースからデータセットを探し出すだけでも面倒な作業でした。価格履歴や取引量、マクロ経済レポートを集め、それらをクリーンアップして整形する必要があったのです。従来のBIツールはさらに複雑で、無限に続くダッシュボードや複雑なフィルター、そしてシンプルな質問をするまでに数時間のチャート作成を強いられました。
しかしBloomなら、そうした前処理を完全にスキップできます。私はすぐに探索的分析に飛び込み、BTCの日次価格変動や取引量、インフレ指標やFRB発表の影響について直接質問しました。ETHに関してはネットワークアクティビティやガス代のパターンを確認しました。無限の準備作業を経ることなく、Bloomは即座に明確な説明と視覚的なインサイトを返してくれ、市場全体像の理解が一気に深まりました。
BTC・ETHトレンドの発見と探索
BTC・ETHトレンドの発見と探索
Powerdrill Bloomの使い方はとてもシンプルです。
今回の焦点は明確でした:
過去1か月の暗号資産市場におけるBTCとETHの値動きを、数字と文脈の両面から理解することです。
まず「トピックから開始」を選び、興味のあるテーマを入力するか既存のトピックを選びます。その後「リサーチ開始」をクリックするだけ。

ここでは例として、サンプルトピックのひとつを使用します:
「過去1か月のBTCとETHの値動きとその要因を分析」
次に、プロンプトに従って最適なオプションを選択します。

今回の例では以下を選びました:
「ファンダメンタル分析に注力:市場イベント、規制ニュース、マクロ経済要因が暗号資産価格に与える影響を検証」
あとはコーヒーを飲みながら待つだけで、Bloomが自動で探索・分析・データ整理をしてくれます。
結果のハイライト:

インスティテューショナルフローの影響分析

フロー比率:2025年8月、Ethereum ETFは40億ドルの流入を記録した一方、Bitcoin ETFは7.51億ドルの流出。ETHはBTCに対して5.3倍のフロー優位性を獲得し、30日で+25%上昇、BTCは-6%下落。ETF開始以来初めてETHが大規模にBTCを上回る機関投資フローとなりました。
クジラ増加:10,000ETH以上を保有する新規アドレスは48件、BTCの同条件は13件。ETHはステーキング利回り(年率4〜6%)があるため、機関投資家に長期保有資産として選好されつつあります。
相関基盤:BTC-ETHは2025年に0.89の高い相関を維持しましたが、8月のフロー偏重により一時的に乖離が発生。ETFフローが新たな相関ダイナミクスを生み出しました。
テクニカル乖離パターン

RSI乖離:8月後半、両者ともRSI70前後でしたが、BTCはクジラ売りで35まで低下。ETHは安定を維持し、サポートの強さを示しました。
ETFフロー逆転:ETH ETFは121億ドルのAUMを積み上げ、BTC ETFは11億ドルの流出。暗号資産史上最大規模の資金シフトが発生。
ステーキング利回り:ETHのステーキング率は29.4%、利回り3〜5%。キャッシュフローを求める機関投資家を呼び込み、価格下落局面でも耐性を強化しました。
出来高・ボラティリティ相関分析

DEXボリュームの影響:ETHのDEX取引高は過去最高の1,396億ドル。BTCとの相関は従来の0.7〜0.8から0.3〜0.5へ低下し、ETH独自の需要要因が台頭。
清算規模:2025年8月、強制清算は総額9億ドル、うちBTCは1.26億ドル。市場全体の相関が一時的に0.88まで急上昇し、依然として極端なボラティリティは市場全体を巻き込みます。
DEXシェア:現時点でスポット取引全体の29%をDEXが占有。ETHはDEX中心で優位性を獲得、BTCは依然CEX依存。これにより相関構造が歴史的水準から大きく低下しました。
まとめ
ここで紹介したのはあくまで探索の第一歩にすぎません。BTCとETHが「どのように動いたのか、そしてなぜ動いたのか」の一端を示したに過ぎず、まだ多くの発見が残されています。
Bloomでは、親ノードで 「さらに質問(Ask more)」 をクリックすれば、より具体的な疑問にフォローアップできます。また、特定のノードで 「さらに掘り下げる(Dig deeper)」 を選べば、取引量・ガス代・ステーキング・マクロ経済ニュースなどの要因ごとに分解したり、分析期間を拡張することも可能です。

いくつかの「Ask more」をつなぎ合わせたり、「Dig deeper」で視点を切り替えることで、新たな洞察が次々と見えてきます。もしさらに深掘りしたいなら、ぜひBloomを使って自分なりの角度から探索してみてください。